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GitHubの「あの猫」は日本に縁がある?Octocat誕生秘話と、デザインの話

GitHubの「あの猫」は日本に縁がある?Octocat誕生秘話と、デザインの話

システム開発や運用に携わるエンジニアなら、誰しもが知るであろうGitHub。

そして、その象徴ともいえる、猫のようなタコのような、不思議で愛らしいキャラクター「Octocat」。その誕生秘話に隠された日本との意外なつながりや、自分だけのオリジナルデザインを作れることをご存知でしたか?

今回は、仕事の合間のコーヒーブレイクにぴったりな、Octocatにまつわるちょっとした雑談のタネをお届けします!

Octocat誕生のきっかけは偶然の出会い

OctocatがGitHubの顔となるまでの道のりは、計画されたものではなく、偶然の出会いから始まりました。GitHubのサービスが始まったばかりの頃、開発者たちは404エラーページ(ページが見つからないときに表示されるページ)に載せる、ちょっと気の利いた画像を探していたそう。

そこで彼らが見つけたのが、ストックイラストサイトiStockで販売されていた、タコと猫を組み合わせたキャラクターのイラストでした。 このキャラクターこそ、後にOctocatとなる「Octopuss」です。

GitHubの創業者たちはこのキャラクターを気に入り、ロゴとして使いたいと考えました。しかし、ストックイラストのライセンスではロゴとしての利用が許可されていなかったため、デザイナーと直接交渉し、このキャラクターの独占的な権利を買い取ることになります。

こうして、GitHubはこのキャラクターを「Octocat」と名付け、公式マスコットとして迎え入れたのです。

参考:Inside GitHub: SNEAK PEAK into the creative world of GitHub stickers!(GitHub公式Youtube)

デザイナーは日本と深いつながりを持つ人物だった

ここからが本題。このOctocatの原型となる「Octopuss」をデザインしたのは、Simon Oxley(サイモン・オクスリー)氏というイギリス人のグラフィックデザイナーです。 そして驚くべきことに、彼は過去に12年間も日本に住んで働いていた経験があり、奥様は日本人なのだそうです。

彼のインタビューを読むと、日本の神社や漫画、サブカルチャーなどからインスピレーションを受けることもあるとのこと。(参考にした記事はこちら

彼が生み出した、どこか親しみやすく、アニメキャラクターのようにも見えるOctocatのデザインに、日本での経験が影響を与えた可能性がゼロではないと考えると、なんだかワクワクしてきませんか?

この事実はあまり知られていませんが、私たちが日常的に使うツールに、このような形で日本との縁が隠されているのは興味深い話です!

多様な進化を遂げるOctocat

現在のOctocatには、オリジナルのデザインを元に、さまざまなバリエーションが存在します。その数は数百種類にも及び、GitHubのサイト内にある「Octodex」というページでたくさんのOctocatを見ることができます。

日本ではLINEスタンプも販売されており、その売上は宮城県石巻市でIT開発者を育成する活動へ寄付されるなど、日本との結びつきは今も続いています。

オリジナルOctocatを、デザインしてみた!

実は、GitHubのオフィシャルマスコット、Octocatを作れる公式サイトが存在するのをご存じですか?(サイトはこちら

ヘアスタイルやファッションなど、いろいろなアイテムを組み合わせてオリジナルのOctocatを作って、GitHubアカウントのプロファイル写真として使ったり、ハッシュタグ #MyOctocat でシェアすることが可能です。

せっかくなので、Ops TodayをイメージしたオリジナルのOctocatをデザインしてみることに!
デザインしたOctocatがこちら。

全体的にOps Todayのロゴカラーを基調に、防御力の高そうな服を着せてみました。服装はもちろん、髪型や表情なども自由に選択可能です。

軽い気持ちで数えてみると、組み合わせ可能なパターンはなんと….
9,583,407,769,868,593,790,976,000通り。

つまり、9𥝱(じょ)5834垓(がい)776京(けい)9868兆5937億997万6千通りです!!!!!!!

パーツ選択種類
ボディの色必須18色
顔色必須24色
必須19種類 × 24色(456通り)
必須18種類
髪型必須31種類
ヒゲ任意9種類 × 31色(280通り)
トップス任意49種類
ボトムス任意32種類
任意30種類
ヘッドウェア任意36種類
アイウェア任意15種類
アクセサリー任意、複数選択可能18種類(262,144通り)
手にもつプロダクト任意37種類
※計算式:18 × 24 × 456 × 18 × 32 × 280 × 50 × 33 × 31 × 37 × 16 × 262,144 × 38(任意項目は選択しない、も含める)

OMG!!!!/(^o^)\

筆者の脳がショートしそうなほど天文学的な数字になりました。想像を絶する数字を前に、筆者は思考停止してしまったため、Geminiにこの数字の解説を依頼してみました。

地球上のすべての砂浜にある砂粒の数を、科学者たちが推定したところ、約750京粒(7.5 x 10¹⁸)だと言われています。今回計算したアバターの組み合わせ(約9.58 x 10²⁴通り)は、地球上のすべての砂粒の数の、さらに100万倍以上も多いのです。

すごいですね。

「事実上、他の誰かと全く同じアバターになることは、ほぼあり得ない」

と断言したくなるほどの、圧倒的なバリエーションです。このツールを使えば、ほぼ間違いなく、あなただけのオリジナルOctocatを作ることができるでしょう!!

まとめ

今回はGitHubのOctocatをテーマにお届けしました。

多くのエンジニアにとって馴染み深いGitHubに隠された、ちょっとした物語。その愛らしいデザインの源流に日本文化の影響があったかもしれないと考えると、いつものGitHub画面が少し違って見えるかもしれません。

また、GitHubの公式マスコット「Octocat」が、ストックイラストから始まり、今や無限ともいえるバリエーションを生み出しているストーリーは、まさにオープンソースの精神を体現しているかのようです!

一つのデザインから多様な可能性が広がるように、この記事が皆さんのクリエイティビティを少しでも刺激できたら幸いです。

24時間365日のシステム運用監視サービス「JIG-SAW OPS」を提供する、JIG-SAW株式会社のOps Today編集部です。 サーバー運用監視実績50,000台の実績をもとに、システム運用監視に役立つ情報をお届けします!

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