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【AWS re:Invent 2024】What’s new with AWS Backup

【AWS re:Invent 2024】What’s new with AWS Backup(講演レポート)

AWS re:Invent とは?

re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関する技術的なセッションや、展示ブース、試験準備のためのブートキャンプ、ゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。

2024年は12月2日から6日までの5日間開催されており、日本をはじめ世界中から多くの人が参加しています。

セッション情報

セッション名What’s new with AWS Backup(AWS Backupの新機能)
セッション概要過去1年間、AWS Backupはお客様のデータ保護とデータ保護態勢の監査を支援する新たなイノベーションを提供してきました。新しい保護とリカバリ機能により、AWS Backupは1.8エクサバイト以上のアプリケーションデータを保護する130,000以上のお客様のために革新を続け、喜ばれています。このセッションに参加し、AWS Backupの新機能を探求し、データ保護ポリシーの保護、管理、テスト、監査を支援する実用的なヒントを学び、AWSのマネージドデータ保護サービスがどのように静止時および転送中のデータに対して深層防御を提供するかについて同業者から話を聞きましょう。
(※公式サイトより翻訳)
登壇者Bisman Sethi
Sabith Venkitachalapathy
Faheem Larik
Alex Mackechnie

データ保護はエクサバイトの時代へ

AWSが抱えるデータの量は、もはやテラバイトやペタバイトの範疇を超え、エクサバイトのスケールに達しています。現在、データを保護している顧客は14万人以上おり、保護されているデータ量は2.9エクサバイトを超えています。このデータ量は今後も増加し続けるでしょう。

ハイブリッドモデルとクラウドの進化

データ保護の戦略は、エンタープライズデータセンターからクラウドへの移行を含むハイブリッドモデルへと進化しています。これにより、企業はデータを保護しつつ、技術的なデータを持つ方法としてのクラウドネイティブなアプローチを採用することが可能になりました。

ハイブリッドモデルとクラウドの進化

AWSのサービスではポリシー駆動型のアプローチを採用しており、データ要件戦略を特定し、それに基づいてポリシーを定義可能です。Backupはサポートされているすべてのサービスで単一のポリシーを持ってバックアップを行うことを目指しています。

重要なユースケース

最近では、サイバー回復力が重要な柱となっています。内部及び外部の脅威から保護し、ビジネス活動を確保する単にバックアップが常に安全で利用可能であることが求められます。

重要なユースケース

データ保護

各サービスのバックアップを個別に管理する必要がなくなります。AWS Backupを使用することで、すべてのバックアップを一元管理でき、効率的なデータ保護が可能になります。これにより、バックアップの手間が軽減され、迅速な復元が実現します。

災害復旧

AWS Backupは、異なる地域にバックアップを分散させることで、災害発生時のデータ損失を最低限に抑えます。自然災害またはシステム障害が発生した場合でも、他の地域に保存されたバックアップから迅速にデータを復元でき、ビジネスの継続性が確保されます。

災害復旧

コピーリージョンを選択することで、他の地域にバックを分散させることができます。

サイバー耐性

サイバー攻撃に対しても強固な防御を構築可能で、データの安全性が向上します。ランサムウェア攻撃に対しても、バックアップデータが安全に保護されているため、攻撃を受けた際にも迅速に復元可能です。

データの可視化と監視

AWS Backupは、バックアップの状態をリアルタイムで監視し、可視化する機能を提供しています。ユーザーはバックアップの成功率や失敗率を把握し、必要に応じて迅速に対応できます。バックアップが失敗した際は、アラートを受け取ることで即座に問題を解決できます。

データの可視化と監視
データの可視化と監視

上記のように設定すると、バックアップジョブが失敗したときにCloudwatchがアラートを発砲してくれます。

今年ローンチされたAWS Backup機能の紹介

今年ローンチされたAWS Backup機能の紹介

論理エアギャップボールト

2024年の8月7日に発表されたものです。簡単に言うと、バックアップデータがデフォルトでロックされてAWS所有のキーによって暗号化されます。これにより、外部からの攻撃や改ざんなどのリスクを大幅に減らすことができます。筆者も試しに作成してみました。

論理エアギャップボールト

ここの「論理的にエアギャップのあるボールト」を選択して作成します。

論理エアギャップボールト

ちゃんとコンプライアンスモードでロックされたボールトが作成されましたね。コンプライアンスモードなので、設定した保護ポリシーは変更されません。詳細はこちらをご参照ください。

S3バックアップの改善

最新のバージョンだけでなく、すべてのバージョンを復元できるようになりました。また、特定のリソースタイプに関する地域間、コストカウントバックアップの拡張機能や、AWSバックアップ計算機の改善も行われました。詳細はこちらをご参照ください。

終わりに

以上、「AWS Backupの新機能」に関してまとめてみました。個人的には新機能の発表に期待していましたが、今年のローンチの紹介だけで今回の新機能の発表は特にありませんでした。しかし、データ保護の重要性とAWS Backupがどのように顧客のニーズに応えているのかを確認できる内容でした。

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