【AWS re:Invent 2024】Driving operational excellence: F1’s AI-fueled race-day transformation(講演レポート)
AWS re:Invent とは?
re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関する技術的なセッションや、展示ブース、試験準備のためのブートキャンプ、ゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。
2024年は12月2日から6日までの5日間開催されており、日本をはじめ世界中から多くの人が参加しています。
セッション情報
セッション名 | Driving operational excellence: F1’s AI-fueled race-day transformation(運営の卓越性を追求する: F1のAIによるRaceDayの変革) |
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セッション概要 | Formula 1(F1)がAWSによって推進された革新を通じて、ストーリーテリングとレース当日の運営をどのように革命化したかを発見してください。F1のリーダーシップから、革新の文化を育むことや、新しいメカニズムとガバナンスモデルを使用して製品開発を加速させる方法について聞きます。リアルタイムで高インパクトのストーリーを特定するTrack PulseのようなF1の生成AIソリューションや、レース中の問題解決を効率化するAIベースのアシスタントについて探ります。F1の変革の旅と、継続的な革新と実験を可能にするためのベストプラクティスについての洞察を得ましょう。 (※公式サイトより翻訳) |
登壇者 | David King (Formula1) Olga Miloserdova (AWS) Gaurav Kalia (AWS) |
セッション詳細
AWSはNFLやNHLなどと同様に世界最高峰のレースF1を技術面でサポートを行っています。F1の配信中 “Powered By AWS” とデータとともに表示されますが、実際にどのような取り組みなどが行われているのかを説明するセッションがありましたので、そちらについてご紹介させていただきます!
AWSという組織としてF1と以下を大切にしながら仕事をしているようです。
- 失敗する可能性があることを受け入れる
- 組織の俊敏性を解き放つ
- 実験速度を加速させる
次にF1のデジタルテクノロジーのトップであるDavid King氏が登壇し、F1の規模や需要についての説明を行いました。F1は11か月間で24か国で21ものレースを行っています。ヨーロッパだけではなくアジア、北米、南米でレースを行っており真のグローバルスポーツと言えます。
F1側が大切にしていることは主に3つ。
- 高パフォーマンスなオペレーション
- 世界規模のレーシング
- ファンの体験
0.001秒まで競うF1では正確なデータは開発や分析をするにあたって非常に重要です。300km/h以上で走る20台のマシンからリアルタイムで送られてくる膨大なデータ、映像を正確に処理しなくてはなりません。さらに世界中でレースをするF1はその国々の環境に適応する必要もあります。King氏は日本グランプリ例に挙げていました。日本グランプリは以前10月に開催されていたため台風対策として通常は屋外に設置している設備をガレージ内に設置したそうです。
F1の実験文化について、実験とは何か、従来の開発と実験ベースで行われる開発の違いについての説明です。
F1はレース間で数週間間隔が空くこともありますが2週連続でレースを行うダブルヘッダー、3週連続のトリプルヘッダーがあります。先週までアメリカでレースしていたのに今週はメキシコ、来週はブラジルというアメリカ大陸を北から南まで3週間で移動するスケジュールもあります。週末に何か問題があっても移動時間やサーキットでの設営時間には多くの時間を要するため修正を行う時間がほとんどありません。その問題を解決するためにAWSのサービスを使用したツールを使用して修正をスムーズに行っています。
最後にF1におけるITインフラについての説明がありました。
まとめ
F1とAWSの取り組みについてのセッションをご紹介させていただきました!自分が大好きなスポーツが普段の業務で使用しているサービスを使って配信を行い、様々な問題を解決していることを学ぶことができてとても興味深い1時間でした。みなさんが好きなスポーツもAWSを使用しているのかぜひ調べてみてください!