【AWS re:Invent 2024】KEY003: Dr. Swami Sivasubramanian Keynote(講演レポート)
AWS re:Invent とは?
re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関する技術的なセッションや、展示ブース、試験準備のためのブートキャンプ、ゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。
2024年は12月2日から6日までの5日間開催されており、日本をはじめ世界中から多くの人が参加しています。
セッション情報
セッション名 | KEY003: Dr. Swami Sivasubramanian Keynote |
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セッション概要 | AWS の AI およびデータ担当副社長である Swami Sivasubramanian 博士に参加して、強力なデータ基盤を使用して顧客向けに革新的で差別化されたソリューションを作成する方法を学びましょう。独自の顧客エクスペリエンスを生み出すために、生成 AI などのさまざまなユースケースをサポートするためにデータをどのように使用したかについて、実際の例を交えて顧客の講演者から話を聞きます。 |
登壇者 | Raji Arasu, EVP/CTO, Autodesk Shawn Malhotra, CTO, Rocket Companies Dr. Swami Sivasubramanian, VP, AI and Data, AWS Shannon Kalisky, Amazon Web Services Amit Jain, CEO, Luma AI |
基調講演の内容
AWSのカンファレンス「re:Invent 2024」のDay3 Keynoteでは、さまざまな新機能が発表されました。以下にその主な内容をまとめます。
Amazon SageMakerの新機能
1. Amazon SageMaker HyperPod flexible training plans
大規模なトレーニングクラスターを自動でセットアップし、フレキシブルにスケールします。これにより、予算やトレーニングのタイムライン、コンピュートリソースの最適化が可能になります。
2. Amazon SageMaker HyperPod task governance
AIアクセラレータの計算リソースを動的に割り当て、優先度の高いタスクを時間通りに完了させることができます。また、リアルタイムで計算リソースの使用状況を監視する機能も追加されました。
3. AI apps from AWS partners now available in Amazon SageMaker
AWSパートナーのAIアプリケーションがAmazon SageMakerで利用可能になりました。これは、SageMaker版のマーケットプレイスのような機能を持つと考えられます。
新しい開発者機能
1. poolside Assistant
大企業向けのソフトウェアエンジニアリングAIで、開発者のニーズを予測したコード補完などの機能が近日公開予定です。
Amazon Bedrockの新機能
1. Stable Diffusion 3.5
Stability.aiの新エンジンがAmazon Bedrockで利用可能になり、テキストの説明から高品質な画像を生成します。
2. Amazon Bedrock Marketplace
100以上のモデルが利用可能になり、より専門的かつ新しいモデルが選択できるようになります。
3. Amazon Bedrock supports prompt caching
プロンプトを安全にキャッシュし、低レイテンシー、低コストを実現します。
4. Amazon Bedrock Intelligent Prompt Routing
応答品質を最適化し、さまざまな基盤モデルにプロンプトを自動でルーティングします。
5. Amazon Kendra Generative AI Index
SharePoint、OneDrive、Salesforceなどのデータソースに接続し、AIアシスタントのためのナレッジベースを作成できます。
6. Amazon Bedrock Knowledge Bases supports structured data retrieval
RAGの構造化データをシームレスに統合し、自然言語でクエリを行うことでRedshiftやS3に保存されたデータから適切な情報を返答します。
7. Amazon Bedrock Knowledge now supports GraphRAG
Amazon BedrockがGraphRAGをサポートし、非構造化データからデータを抽出し、構造化データに変換する機能が追加されました。
8. Amazon Bedrock Data Automation
非構造化されたマルチモーダルコンテンツからデータを抽出し、自動で構造化データに変換します。
9. Amazon Bedrock Guardrails Multimodal toxicity detection
画像を含むマルチモーダルな生成アプリケーションにおける有害コンテンツのフィルタリングや不適切なコンテンツのブロックを強化します。
Amazon Qの新機能
1. Amazon Q Developer is now available in SageMaker Canvas
SageMaker Canvasで利用可能になり、Pythonを使わずにMLモデルの作成やデプロイを支援します。
2. Amazon Q in QuickSight Scenarios
シナリオ分析を行い、ユーザーが複雑な問題に対する答えを迅速に見つけられるようになります。自然言語を使ってビジネス課題について質問し、関連するデータを特定しシナリオ分析を実行します。
これらの新機能は、AWSのAIおよび機械学習のエコシステムをさらに強化し、開発者や企業にとっての利便性を向上させるものです。
新プログラム
1. AWS Education Equity Initiative
クラウドコンピューティングとAIを通じて、世界中の十分なサービスを受けていない学習者をサポートするプログラムになります
最大コミットで1億ドルと5年以上のクラウドクレジットを提供してくれます。
まとめ
本日はAmazon SageMaker、Amazon Bedrock、Amazon Qがメインの発表でした!プレビューのものもありますので詳細分かり次第アップデートをお伝えしていきます!
以上Day3の発表まとめでした!