今日を知り、明日を変えるシステム運用メディア

ラスベガスから講演レポートなどお届け

【AWS re:Invent 2024】NET301 | Amazon VPC: Advanced design and what’s new(講演レポート)

AWS re:Invent とは?

re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関する技術的なセッションや、展示ブース、試験準備のためのブートキャンプ、ゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。

2024年は12月2日から6日までの5日間開催されており、日本をはじめ世界中から多くの人が参加しています。

セッション情報

セッション名Amazon VPC: Advanced design and what’s new(Amazon VPC: 高度な設計と新機能)
セッション概要Amazon VPC は AWS の基本的なサービスであり、仮想ネットワーク環境を制御できます。AWS は毎年 Amazon VPC を更新し、機能性、セキュリティ、使いやすさを向上させています。このセッションでは、Amazon VPC の最新の更新内容と、それを使用して現在のアーキテクチャを強化する方法について学習します。
登壇者Matt Lehwess
Alexandra Huides

Amazon VPC IPAM(IP Address Management)について

IPアドレス管理サービスのことであり、IPv4とIPv6の両方で、複数のリージョンおよび複数のアカウントにわたってIPアドレスを合理化することができます。

Amazon VPC IPAM

今年11月に登場した、Amazon VPC IPAMの新機能「OU-level filtering」についてお話がございました。

Amazon VPC IPAMの新機能「OU-level filtering」

この機能は、IPアドレス管理をさらに効率化するために重要で、主なポイントは以下の通りです。

  1. ユーザーは、IPAMで追跡する環境を柔軟に選択することが可能
  2. 組織内の特定のIPアドレスのサブセットを監視・追跡することが可能
  3. サンドボックスやテスト環境を削除することで、IP管理にかかるコストを削減

IPv6について

2024年におけるAWSのIPv6に関する新機能とサポートの発表を示しています。以下の重要なポイントが挙げられています。

  1. 20以上のIPv6サポート発表 :
  2. Amazon VPCのプライベートIPv6アドレスのサポート強化
  3. Amazon EC2インスタンスのConnect IPv6サポート
IPv6について

これらの新機能により、AWSはIPv6の利用を促進し、ユーザーに対してより強力なネットワーク管理の手段を提供します。

Amazon VPC IPv6 addressing

今年に一般提供を開始したAmazon VPC IPv6 addressingは、パブリックおよびプライベートの2つの主要なカテゴリに分かれています。

Amazon VPC IPv6 addressing


AWSのパブリックIPv6 addressingでは、Amazonが割り当てたグローバルユニキャストアドレス(GUA)がインターネット上で広告され、さらにBYOIP(Bring Your Own IP)を利用したGUAも同様に広告されます。

一方、AWSのプライベートIPv6 addressingは、インターネット上で広告されることはなく、内部ネットワークでの利用に特化しています。

このカテゴリには、広告されないBYOIPv6 GUA、ユニークローカルアドレス(ULA)、およびプライベートGUAが含まれます。

このように、AWSではIPv6を使い分けられるよう提供されております。

その他新機能について

Security groups sharing

Security groups sharing

Security groups sharing機能により以下項目が可能になりました。

● アカウント内で作成したセキュリティグループを複数のVPCで利用が出来る
● VPC共有機能により、他のアカウントと共有が出来る

Block Public Access

Block Public Access

Block Public Access機能により以下項目が可能になりました。

● VPCに対するインターネットトラフィックをブロックするためワンクリックでの制御が可能
● 組織全体や特定のアカウントに対して、アクセス制御を適用
● 特定のアカウント、VPC、サブネットに対して除外設定することが可能

AWS Cloud WAN Service insertion

AWS Cloud WAN Service insertion

AWS Cloud WAN Service insertion機能により以下項目が可能になりました。

● ネットワークの出口でのトラフィックを一元的に検査することが可能
● 異なるセグメント間でのトラフィックも検査対象となり、全体的なネットワークの可視性が向上

まとめ

2024年に追加されたVPCリソースの新機能について纏めて知ることが出来るセッションでした。
今後も新機能が次々と追加されていくと思いますので、目が離せません!

この記事を含む特集

AWS re:Invent 2024の発表内容などを現地からお届け!

人気の記事

最新情報をお届けします!

最新のITトレンドやセキュリティ対策の情報を、メルマガでいち早く受け取りませんか?ぜひご登録ください

メルマガ登録