Azure運用向け認定資格一覧|レベル別の職種とおすすめの学習方法を紹介
近年、クラウドサービスを利用する企業は増え続けており、その中で注目されているのがAzure認定資格です。Azure認定資格は運用に役立つ知識が幅広く学べることから、受験を考える運用担当者の方は多いのではないでしょうか。
本記事では、Azure認定資格の体系や受験方法、レベルごとの試験内容について解説します。取得するメリットやおすすめの学習方法についても解説しているので、Azure認定資格に興味のある方はぜひ参考にしてください。
Microsoft Azure認定資格とは?
Azure認定資格とは、Microsoft社が認定する、Azureに関わる知識やスキルを証明できる資格です。ここでは、認定資格の体系や有効期限、受験方法について解説します。
認定資格の体系
Azure認定資格は「Fundamentals(初級)」「Associate(中級)」「Expert(上級)」の3つに分類され、さらにロールと呼ばれる役割ごとの分類もあります。ロールは、管理者や開発者、ネットワークエンジニア、データベース管理者といった専門分野で細分化され、自身の職種とレベルに合わせた選択が可能です。
レベル | 評価されるスキル | ロール例 |
Fundamentals(初級) | クラウドの概念やAzureサービス、セキュリティなどの基礎知識 | 一般開発者(基礎)、インフラエンジニア(基礎)、データ系エンジニア(基礎)など |
Associate(中級) | Azure管理に関わる実践的なスキル、特定分野での専門知識、クラウドの運用経験 | 一般開発者、インフラエンジニア、セキュリティエンジニア、データベースエンジニアなど |
Expert(上級) | 中級レベルより高い専門性、設計・実装・提案が行えること | 管理者、コンサルタントなど |
なお、初級はエンジニア経験がなくても取得できる難易度ですが、中級以上になると実践的な知識やスキルが求められます。また、レベルが高くなるにつれ下位資格の取得が条件に加わるため、経験を持つ技術者と言えども段階的に取得する必要があります。
認定資格の有効期限
Azure認定資格には1年間の有効期限があり、資格を維持するには更新手続き(オンライン評価)を行う必要があります。オンライン評価はMicrosoft Learnのプロファイルから無料で受けられ、合格点を満たせば有効期限が1年延長される仕組みです。
オンライン評価は場所を問わず、いつでもオンライン上から実施可能です。有効期限内であれば合格するまで何度でも受けられ、回答時間や教材の持ち込みにも制限がありません。また、Fundamentals(初級レベル)については有効期限がないため、オンライン評価なしで永久的に認定資格を保持できます。
認定資格の受験方法と受験料
Azure資格試験は、マイクロソフトアカウントを使ってオンライン上から申込が可能です。受験場所は試験会場、またはオンライン(職場・自宅など)から選択できて、パソコンで回答を進めるCBT(Computer Based Testing)方式が採用されています。試験はおよそ1~2万円で受けられ、700点以上(1000点中)の正解で合格となります。
ただし、オンライン受験を選んだ際は、事前準備が必要です。試験にはOnVUEという専用のアプリケーションが採用されており、利用するにはシステム要件を満たしたPCを準備しなければいけません。また、Webカメラやマイクなども使用するため、試験会場と変わらない雰囲気での実施となります。
Microsoft Azure認定資格を取得するメリット
Microsoft Azure認定資格は専門性の高い知識を学べるため、取得によって多くのメリットが得られます。以下、主なメリットについて4つ解説します。
- Azureのスキルを証明できる
- 習得した知識をAzure運用に活かせる
- エンジニアの転職・就職に役立つ
- 取引先から信頼を得られる
Azureのスキルを証明できる
Azure認定資格の最も大きなメリットは、Azureに関わる知識やスキルが証明できる点です。試験はレベルやロールによって細分化されているため、自身がどの程度Azureを使いこなせるのかを正確に示せます。IT系試験は「実務に使えない」と言われるものが多い中で、Azure認定資格は実務に基づいたスキルが計れる資格です。
また、スキルの証明は、社内の評価やキャリアアップにも役立ちます。たとえば、システム運用に配属されたばかりの新人社員でも、中級・上級資格の取得によって早期に管理者として配置転換される可能性があります。実際の業務だけではスキルの証明は難しいものですが、認定資格があれば自身の保有する知識・スキルのアピールが可能です。
習得した知識をAzure運用に活かせる
Azureではさまざまなサービスが提供されており、適切な運用を判断するには一定以上の知識が求められます。これまでクラウドサービスの利用経験がなければ、なおさらAzureサービスの有効活用は難しいでしょう。
しかし、Azure認定資格はAzureに関わる知識を体系的に学べるため、実際のAzure運用に活かせます。Microsoftが示すベストプラクティスの手法も身につけられるため、Azure運用の最適化・安定化を実現できます。
エンジニアの転職・就職に役立つ
Azure認定資格の取得はスキルの証明となり、資格を活かした転職や就職も可能です。
たとえば、求人募集で同等の経歴を持つ履歴書が送られた場合、資格を持つ方が採用担当者の目につきやすくなります。これまでクラウドの運用経験を持たないエンジニアやプログラマーでも、新たな知識の習得によってクラウド関連企業への道が開けるでしょう。また、Azureは大手クラウドベンダーの一つにあたるため、評価されやすい点も特徴です。
取引先から信頼を得られる
Azure認定資格の取得は、取引先から信頼を得やすいメリットもあります。たとえば、システム開発の外注を請け負う企業では、認定資格を持つ社員が在籍することで技術力をアピールできます。また、他企業との共同開発を行う場面でも、確かな知識の裏付けによって信頼関係を築けるでしょう。このほか、システムの企画・立案を行うアーキテクトやITコンサルタントのような業種においても、スキルの高さと知見の広さを証明できます。
Azure認定資格|レベルごとの詳細と対象職種
上述の通り、Azure認定資格は大きく分けると3つのレベルに分類されます。以下、レベルごとの詳細と対象職種について解説します。
- 初級向けAzure認定資格(Fundamentals)
- 中級向けAzure認定資格(Associate)
- 上級向けAzure認定資格(Expert)
初級向けAzure認定資格(Fundamentals)
Azure認定資格の初級レベルにあたるのが「Fundamentals」です。Fundamentalsには4つの種類があり、対象職種は以下のようになります。
試験番号 | 試験名 | 対象職種 |
AZ-900 | Azure Fundamentals | インフラエンジニア(基礎)、一般開発者(基礎) |
DP-900 | Azure Data Fundamentals | データ系エンジニア(基礎) |
SC-900 | Security, Compliance, and Identity Fundamentals | セキュリティエンジニア(基礎) |
AI-900 | Azure AI Fundamentals | AIエンジニア(基礎) |
AZ-900:Azure Fundamentals
参照:Microsoft Certified: Azure Fundamentals
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | インフラエンジニア(基礎)、一般開発者(基礎) |
概要 | クラウドの概念、Azureのアーキテクチャ・サービス、Azureの管理・ガバナンスに関わる基礎知識のスキルを評価 |
必要な知識・スキル | インフラストラクチャの管理、データベースの管理、ソフトウェア開発の経験 |
DP-900:Azure Data Fundamentals
参照:Microsoft Certified: Azure Data Fundamentals
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | データ系エンジニア(基礎) |
概要 | コアデータの概念、Azure上のリレーショナルデータ・非リレーショナルデータ、分析ワークロードに関わる基礎知識のスキルを評価 |
必要な知識・スキル | リレーショナルおよび非リレーショナルデータの概念、トランザクション・分析への理解 |
SC-900:Security, Compliance, and Identity Fundamentals
参照:Microsoft Certified: Security, Compliance, and Identity Fundamentals
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | セキュリティエンジニア(基礎) |
概要 | クラウド及びMicrosoftサービス全体のセキュリティやコンプライアンス、ID(SCI)に関わる基礎知識のスキルを評価 |
必要な知識・スキル | なし(IT初学者) |
AI-900:Azure AI Fundamentals
参照:Microsoft Certified: Azure AI Fundamentals
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | AIエンジニア(基礎) |
概要 | 機械学習と AI の概念および関連するMicrosoft Azureサービスの基礎知識のスキルを評価 |
必要な知識・スキル | クラウドの基本的な概念、クライアントサーバアプリケーションの知識 |
中級向けAzure認定資格(Associate)
Azure認定資格の中級レベルにあたるのが「Associate」です。Associateには14種類があり、対象職種は以下のようになります。
試験番号 | 試験名 | 対象職種 |
AZ-104 | Azure Administrator Associate | インフラエンジニア |
AZ-120 | Azure for SAP Workloads Specialty | インフラエンジニア |
AZ-140 | Azure Virtual Desktop Specialty | インフラエンジニア |
AZ-204 | Azure Developer Associate | 一般開発者 |
AZ-500 | Azure Security Engineer Associate | セキュリティエンジニア |
AZ-700 | Azure Network Engineer Associate | ネットワークエンジニア |
AZ-800 | Windows Server Hybrid Administrator Associate | インフラエンジニア |
DP-100 | Azure Data Scientist Associate | データサイエンティスト |
DP-203 | Azure Data Engineer Associate | データエンジニア |
DP-300 | Azure Database Administrator Associate | データベース管理者 |
DP-420 | Azure Cosmos DB Developer Specialty | 開発者 |
SC-300 | Identity and Access Administrator Associate | セキュリティエンジニア |
SC-200 | Security Operations Analyst Associate | セキュリティ運用アナリスト |
AI-102 | Azure AI Engineer Associate | AIエンジニア |
AZ-104:Azure Administrator Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Administrator Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | インフラエンジニア |
概要 | Azureでのリソース管理、ストレージ管理、仮想ネットワークの実装・管理、Azureリソースの監視などのスキルを評価 |
必要な知識・スキル | OS、ネットワーク、仮想化に関わる知識PowerShell、Azure CLI、Azure portal、Azure Resource Managerなどの経験 |
AZ-120:Azure for SAP Workloads Specialty
参照:Microsoft Certified: Azure for SAP Workloads Specialty
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | インフラエンジニア |
概要 | Microsoft AzureでのSAPソリューションの計画、移行、運用のスキルを評価 |
必要な知識・スキル | 仮想環境、クラウド、ストレージ、高可用性設計、ネットワークの経験など |
AZ-140:Azure Virtual Desktop Specialty
参照:Microsoft Certified: Azure Virtual Desktop Specialty
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | インフラエンジニア |
概要 | Microsoft Azure Virtual Desktopの計画と実装、セキュリティ対策、Webサービスの実装、監視・保守などのスキルを評価 |
必要な知識・スキル | Windows Virtual Desktopを利用したアーキテクチャの設計やインフラ実装、セキュリティ管理の経験 |
AZ-204:Azure Developer Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Developer Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | 一般開発者 |
概要 | Web アプリの実装と管理、Azure ストレージを利用したソリューションの開のスキルを評価 |
必要な知識・スキル | 約2年間のプログラミング経験Azure SDK、Azure CLI、Azure PowerShell等の知識 |
AZ-500:Azure Security Engineer Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | セキュリティエンジニア |
概要 | ID・アクセス管理、ネットワークセキュリティの保護、コンピューティング・ストレージ・データベースのセキュリティ保護、セキュリティオペレーションの管理などなどのスキルを評価 |
必要な知識・スキル | Microsoft Azure及びハイブリッド管理に関する実務経験、Azureにおける高度な専門知識 |
AZ-700:Azure Network Engineer Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Network Engineer Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | ネットワークエンジニア |
概要 | ネットワーク基盤や接続サービス、配信サービスの設計・実装などのスキルを評価 |
必要な知識 | ネットワーク ソリューションの計画、実装、管理に関する専門知識 |
AZ-800:Windows Server Hybrid Administrator Associate
参照:Microsoft Certified: Windows Server Hybrid Administrator Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | インフラエンジニア |
概要 | Windows Server環境とAzureサービスの統合、オンプレミス ネットワークでのWindows Server管理のスキルを評価 |
必要な知識 | オンプレミスやクラウド、ハイブリッド環境でのWindows Server管理、仮想マシンとコンテナーの管理・監視など |
DP-100:Azure Data Scientist Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Data Scientist Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | データサイエンティスト |
概要 | Azure上でデータサイエンスソリューションを設計・実装するスキルを評価 |
必要な知識 | データサイエンスに関わる知識、作業環境の設計機械学習ソリューションの管理、デプロイ、監視スキルなど |
DP-203:Azure Data Engineer Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Data Engineer Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | データエンジニア |
概要 | データストレージの設計と実装、データ処理の開発、及びセキュリティ保護、監視、最適化するスキルを評価 |
必要な知識 | SQL、Python、Scalaの知識 |
DP-300:Azure Database Administrator Associate
参照:Microsoft Certified: Azure Database Administrator Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | データベース管理者 |
概要 | データプラットフォームリソースの計画と実装、監視やタスクの自動化を構成するスキルを評価 |
必要な知識 | Azure SQL Database、Azure SQL Managed Instance、SQL Server on Azure Virtual Machinesなど |
DP-420:Azure Cosmos DB Developer Specialty
参照:Microsoft Certified: Azure Cosmos DB Developer Specialty
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | 開発者 |
概要 | データ モデルとデータ分散の設計・実装、Azure Cosmos DBソリューションの統合・最適化するスキルを評価 |
必要な知識 | Azure用アプリの開発Azure Cosmos DBデータベーステクノロジを使用した作業Java Scriptを使用したサーバー側オブジェクトの作成など |
SC-300:Identity and Access Administrator Associate
参照:Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | セキュリティエンジニア |
概要 | ログインIDや認証、アクセス管理の実装、及びIDガバナンスの計画・実装に関わるスキルを評価 |
必要な知識 | Azure、Microsoft 365サービス、Active Directory Domain Services、PowerShellの知識など |
SC-200:Security Operations Analyst Associate
参照:Microsoft Certified: Security Operations Analyst Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | セキュリティ運用アナリスト |
概要 | セキュリティオペレーション環境の管理、脅威保護プラクティスの改善への助言、組織ポリシー違反の特定に関わるスキルを評価 |
必要な知識 | Microsoft 365、Azure、Windows・Linuxなど |
AI-102:Azure AI Engineer Associate
参照:Microsoft Certified: Azure AI Engineer Associate
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | AIエンジニア |
概要 | Azure AIソリューションの計画・管理、自然言語処理ソリューションの実装、生成AIソリューションの実装に関わるスキルを評価 |
必要な知識 | Python、C#など |
上級向けAzure認定資格(Expert)
Azure認定資格の上級レベルにあたるのが「Expert」です。Expertには4種あり、対象職種は以下のようになります。
試験番号 | 試験名 | 対象職種 |
AZ-305 | Azure Solutions Architect Expert | インフラエンジニアAZ-305 |
AZ-400 | DevOps Engineer Expert | DevOpsエンジニア |
SC-100 | Cybersecurity Architect Expert | 管理者, セキュリティ エンジニア, セキュリティ運用アナリスト, ソリューション アーキテクト |
PL-600 | Power Platform Solution Architect Expert | 開発者, 機能コンサルタント, ソリューション アーキテクト |
AZ-305:Azure Solutions Architect Expert
参照:Microsoft Certified: Azure Solutions Architect Expert
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | インフラエンジニア |
概要 | ID・ガバナンス・監視ソリューションの設計データストレージソリューションの設計ビジネス継続性ソリューションの設計インフラストラクチャソリューションの設計に関わるスキルを評価 |
必要な知識 | Azureの開発・管理、DevOpsプロセスに関わる知識 |
AZ-400:DevOps Engineer Expert
参照:Microsoft Certified: DevOps Engineer Expert
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | DevOpsエンジニア |
概要 | プロセス・ソース管理戦略・セキュリティの設計と実装、セキュリティ・コンプライアンス計画の策定などに関わるスキルを評価 |
必要な知識 | Azure管理・開発に関わる高度な専門知識、GitHub・Azure DevOpsソリューションの実装経験など |
SC-100:Cybersecurity Architect Expert
参照:Microsoft Certified: Cybersecurity Architect Expert
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | 管理者, セキュリティ エンジニア, セキュリティ運用アナリスト, ソリューション アーキテクト |
概要 | セキュリティのベストプラクティスと優先順位の設計インフラストラクチャのセキュリティソリューションの設計などに関わるスキルを評価 |
必要な知識・スキル | Microsoft セキュリティ テクノロジを含むセキュリティ ソリューションを設計した経験 |
PL-600:Power Platform Solution Architect Expert
参照:Microsoft Certified: Power Platform Solution Architect Expert
確認項目 | 詳細 |
対象職種 | 開発者, 機能コンサルタント, ソリューション アーキテクト |
概要 | ソリューションの構想と要件の分析、設計、実装に関わるスキルを評価 |
必要な知識・スキル | Microsoft Power Platform、Dynamics 365顧客エンゲージメントアプリ、その他のサードパーティ製テクノロジ等の知識 |
Azure認定資格の取得に向けたおすすめの学習方法
Azure認定資格を取得するための学習方法にはいくつかありますが、おすすめは以下の3つです。効率よく進めるためにも、自身に合った学習方法を選択しましょう。
- Microsoftのオンラインセミナーを利用する
- Microsoft Learnを活用する
- 資格取得用の書籍を利用する
Microsoftのオンラインセミナーを利用する
初級レベルでも比較的取り組みやすいのが、Microsoftのオンラインセミナー「Microsoft Virtual Training Days」です。
Microsoft Virtual Training Daysは無料でオンライントレーニングが受けられ、リアルタイムでのチャット質問が可能です。セミナーはAZ-900の取得に向けた内容が2日間開催され、Azureを含めたクラウドの概念や、パブリック、プライベート、ハイブリッド環境の知識、及びIaaS・PaaS・SaaSの仕組みまで幅広く学べます。また、対象のコース受講後は一部の認定資格試験を割引価格で受験できるといった特典もあり、費用の面でもメリットです。(特典は予告なく変更になる可能性があります)
Microsoft公式サイト:Microsoft Virtual Training Days
Microsoft Learnを活用する
初学者からプロフェッショナルまで幅広く学習できるのが、Microsoft公式の「Microsoft Learn」です。
Microsoft Learnでは、いくつもの学習パスが用意されており、レベルに合わせてコース選択が可能です。たとえば、Azure初心者なら「Microsoft Azure の基礎」、AIエンジニアやセキュリティエンジニアであれば専門の職務に特化した学習パスが選択でき、自己のペースに合わせて学習を進められます。
また、個々の学習単位では実践的な演習が用意されているため、実際のAzure運用に役立てられます。さらに、自動採点によってその場で習熟度の確認もでき、モチベーションの維持にも効果的です。
資格取得用の書籍を利用する
初心者が独学で効率よく学べるのが、資格取得用の書籍です。
Microsoft Learnは内容が充実している反面、機械翻訳された日本語がわかりにくい側面もあります。原文のままの表記や専門用語も多用されているため、学習者によってはつまずきやすいと言えるでしょう。
一方、資格取得用の参考書や演習問題は、はじめから日本語で書かれた内容での学習が可能です。参考書の多くは短いスパンで改訂が実施され、最新の傾向と対策が練られた内容を習得できます。また、書籍では試験形式に合わせた演習問題も掲載されており、実践的な知識の習得も可能です。
まとめ
Azure認定資格はMicrosoftが認定する資格で、取得によってAzureに関わる知識・スキルの証明になります。難易度は「Fundamentals(初級)」「Associate(中級)」「Expert(上級)」の3つに分類され、そこから自身の職種に合ったロール(役割)の選択が可能です。
これからAzure認定資格を取得したいと考えているのであれば、まずはMicrosoftのオンラインセミナーやMicrosoft Learnの利用がおすすめです。公式サイトの説明が苦手と感じる方は、資格試験用の書籍を利用する方法もあります。Azureの知識を身に付けて運用に役立てたいと考える方も、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。