【AWS re:Invent 2024】Ferrari and Bloomberg transform end-user computing with AWS(講演レポート)
AWS re:Invent とは?
re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関する技術的なセッションや、展示ブース、試験準備のためのブートキャンプ、ゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。
2024年は12月2日から6日までの5日間開催されており、日本をはじめ世界中から多くの人が参加しています。
セッション情報
セッション名 | Ferrari and Bloomberg transform end-user computing with AWS(フェラーリとブルームバーグがAWSでエンドユーザーコンピューティングを変革) |
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セッション概要 | 企業や顧客データのセキュリティを最大化し、ITの俊敏性を最適化し、コストを抑制するエンドユーザーコンピューティングソリューションの構築に関心がありますか?本セッションでは、FerrariとBloombergがAWS End User Computingサービスをどのように活用してデジタルワークプレイスの課題に対処し、卓越したエンドユーザーエクスペリエンスを提供したかについて議論します。また、このセッションでは、IT組織が独自のユースケースやワークロードに最適なサービスをより柔軟に選択できるようにする、仮想デスクトップとアプリケーションストリーミングサービスのAWSポートフォリオの進化についても説明します。 |
登壇者 | Muneer Mirza Giovanni Longobardi Michael Beal |
セッション概要
はじめに
本セッションではフェラーリとブルームバーグの2社においてコスト管理、セキュリティ、柔軟性に焦点を当て企業IT分野における課題とソリューションについて紹介していました。
主なポイントとしては、セキュアなアクセスの重要性、スケーラブルなソリューションの必要性やオンプレミスからAWSへの移行の経験を紹介し、20~30%のパフォーマンス向上とコスト削減を強調したこと。
また、データサイエンティストが管理負担なくデータをテスト・分析できる、セキュアで摩擦のない環境の重要性を強調していました。
フェラーリが考える課題
フェラーリは大まかに以下6点に重きを置いて顧客変革へ取り組んだことを強調していました。
・コスト
・セキュリティ
・俊敏性
・革新的であること
・パフォーマンス
・持続可能であること
Bloombergが考える課題
BloombergはVDIを使用することを例に用いて責任共有モデルについてピックアップしていました。
顧客満足度を落とさずにコストを削減するかつ、ユーザーの責任範囲を極力少なくすることが大切であると述べていました。
また、別セッションでも述べられていましたが環境の変動に応じてセキュリティ面を確保しながらスケーリングを俊敏に行うことも重要であるとしていました。
セキュリティについて
俊敏にデータ共有などが行われていてもセキュリティ面が疎かになってはいけません。
そこで、データ共有のためのアーキテクチャとセキュリティ対策についても述べられていました。
まず第一に、安全な通信のための秘密鍵と公開鍵のペアリングの使用を推奨していました。
また、データ・セキュリティを確保するためのセキュリティ・グループとロード・バランサーの使用も重要であるとしていました。
これらを組み合わせることで顧客のプライバシーを維持し、必要に応じて環境を拡張できるということを強調していました。
おわりに
以上、「Ferrari and Bloomberg transform end-user computing with AWS」についてのレポートでした。
優れたユーザーエクスペリエンスを実現させるためには様々な要因(セキュリティやコストなど)を考慮しなけれはならないということを記載しました。
この記事をきっかけに、現在のパフォーマンスやコスト面などの見直しにつながれば幸いです!