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【AWS re:Invent 2024】KEY005: Dr. Werner Vogels Keynote(講演レポート)

AWS re:Invent とは?

re:Inventとは、Amazon Web Services(以下、AWS)が主催するAWSに関する技術的なセッションや、展示ブース、試験準備のためのブートキャンプ、ゲーム化された演習などを通じて、参加者が主体的に学習できるAWS最大のイベントです。

2024年は12月2日から6日までの5日間開催されており、日本をはじめ世界中から多くの人が参加しています。

セッション情報

セッション名KEY005: Dr. Werner Vogels Keynote
セッション概要Amazon.comの副社長兼CTOであるヴェルナー・ヴォーゲルス博士が、複雑化するシステムを管理するために彼が学んだ重要な教訓と戦略について語ります。基調講演では、大規模な分散システムを構築したアマゾンの経験をもとに、複雑さを受け入れるための基本原則を探ります。
登壇者Dr. Werner Vogels
Robert Christiansen
Andy Warfield
Brendan Humphreys

セッション詳細

基調講演の内容

5回目のKEYNOTEの内容は、複雑な工程をいかにシンプルに噛み砕いてAWSユーザーへサービスを還元していくかという内容でした。
“Simplicity” というワードをキーワードとして展開された講演は、AWSの各サービスを使用して迅速にサービスを拡張するためのアクションについて話していました。

進化し続ける為に

冒頭で、進化できる可能性を持ったサービスを開発し続けることが必要であると述べていました。
また、将来的にサービスに変更があった場合でもに容易に対応できるソフトウェア・システムを開発しづつけていくことが大切であるとしていました。

AWS re:Invent セッション詳細

そして、少しでも不明な点や重大さは関係なく警告が出ている場合は絶対にそれらを無視してはいけないとしていました。
それらの警告やエラーを発見するためには、Amazon CloudWatchを効果的に利用することが大切としていました。(現在は1日あたり、440PBのログが更新されているそうです)

AWS re:Invent セッション詳細
AWS re:Invent セッション詳細

複雑なシステムを構築したのであれば、そのシステムを小さなシステムへ分割して管理することが大切であるとしていました。
もし何かエラーや障害が起きてしまった場合は、可能な限り影響範囲を狭くできるシステムを構築することが重要であるとしていました。
そしてもし障害が発生した時のために、影響範囲が予想できるシステムを構築することが鍵であるとしていました。

AWS re:Invent セッション詳細

自動化

現代では様々なことを自動化する動きが進んでいますが、今回のトピックについても同様に複雑なシステムの管理には自動化が不可欠であるとしていました。
人間の作業を行うのは本当に必要(AIでは解決できない場合)のみとするべきであるとしていました。
セキュリティ保護、様々な脅威からの防御はAWSが蓄積してきた膨大なデータをもとに自動化するべきであるとしていました。

自動化

DSQL

マルチリージョンで世界中にサービスを提供している場合、レイテンシーを低く保つことがサービスの質を維持する上で大切であるとし、
DSQLを引用して講演を進めていました。

DSQLはグローバルな一貫性を必要とする大規模システムで使用されておりナノ秒レベルの誤差範囲であるため、完全一致した時間ではないが非常に精度の高いシステムであると話していました。
この誤差の少ない時間同期は多くのトランザクション、リーダーの選出などの多くの要素の問題を容易に解決するためにとても重要であると話していました。

DSQL

終わりに

Dr. Werner Vogelsは終わりにAWSの技術を駆使して世界を進化させてより良いものにしていこうと声を大にして言っていました!

以上、KYENOTE005の様子でした!!

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