AWS運用代行サービスの選定ポイント4つ・おすすめサービスを紹介!
近年、クラウドサービスの活用が進む中で、AWS(Amazon Web Services)の導入がますます広がっています。しかし、AWSの運用には専門的な知識と継続的な管理が必要です。そのため、AWS運用代行サービスの需要が高まっています。
この記事では、AWS運用代行サービスについて選び方のポイントやおすすめのサービスについて紹介します。AWS運用に関するお悩みが少しでも解消されれば嬉しいです。
AWS運用代行サービスの概要
ここでは、AWS運用代行サービスについて紹介します。
AWS運用代行サービスとは?
AWS運用代行サービスとは、AWS環境の運用を外部の専門家に委託するサービスのことです。AWSは、非常に多機能で柔軟なプラットフォームですが、その反面、適切に運用するためには高度な専門知識と経験が求められます。
特に、AWSの設定や管理、セキュリティの確保、コストの最適化など、日常的な運用タスクに時間とリソースを割くことは、企業にとって大きな負担となることがあります。
AWS運用代行サービスは、AWS環境の設計・構築から日々の運用、保守、セキュリティ管理、コストの最適化など、AWSに関する幅広い業務を包括的にサポートします。たとえば、インフラの自動化や、24時間365日可能な監視ツールの導入、トラブルシューティングへの迅速な対応などです。
また、専門のエンジニアによるサポートが受けることができるため、最新のAWS技術やベストプラクティスに基づいた運用ができます。
これにより、企業はAWSの恩恵を最大限に享受しつつ、自社のコアビジネスに集中することが可能になります。
クラウドサービスの普及状況
クラウドサービスの需要は、年々急速に増加しています。
総務省が公表した令和4年の通信利用動向調査によると、企業の72.2%がAWSを含むクラウドサービスを利用していると報告されています。
クラウドサービスの利用が増加している理由の一つとして、コスト効率の高さが挙げられます。従来のオンプレミス環境では、サーバやネットワーク機器の購入、設置、メンテナンス、さらには保守に至るまで、莫大なコストが発生していました。
しかし、AWSのようなクラウドサービスでは、初期投資を大幅に抑え、必要な時に必要なリソースだけを使用することができます。AWSが提供する「従量課金制」は、ビジネスの規模や成長に合わせた柔軟な支払いが可能で、これが企業にとって大きな魅力となっています。
さらに、AWSのスケーラビリティと柔軟性は、急速に変化するビジネス環境に対応するために重要な要素です。クラウド環境では、利用状況に応じてリソースを増減させることが可能なため、急激なトラフィックの増加にも対応が可能です。これにより、予期しない負荷がかかる場面でもシステムの安定稼働を維持できるため、ビジネスの継続性が確保できます。
これらの要因から、AWSをはじめとするクラウドサービスは成長を続けており、今後もその利用がさらに拡大していくと予測されます。
AWS運用代行サービスのメリット
AWS運用代行サービスを活用することで、企業は業務効率化やセキュリティへの対応などのさまざまなメリットがあります。
- 業務プロセスの自動化
AWS運用代行サービスを活用することで、サーバ構築やデータベース運用、バックアップ管理などのマネージドが可能になります。また、企業によってはAIやロボットなども併せて対応することでチェック漏れを防ぐこともできます。 - 運用負担の軽減
複雑なAWS環境の管理を運用代行することで、企業の運用負担を大幅に軽減することができます。また、合わせてリソース最適化やコスト管理も任せられるため、予算や設計の見直しなども可能になります。 - セキュリティリスクの軽減
AWSの多層的なセキュリティ機能をAWS運用代行サービスが適切に設定・監視することで、リスクの抑制につながります。また、データ保護やアクセス制御、ネットワークセキュリティなどのサービスを活用することで、リスクの低減を図ることも可能になります。 - 高い可用性による業務継続
AWSは、世界各地にデータセンターを設置しています。これを活用し、地理的に異なるデータセンター間でデータを冗長化することで、システムダウンやサービス停止のリスクを大幅に低減できます。 - 競争力の強化
AWS運用代行サービスを活用することで、業務プロセスの効率化とITリソースの最適化が実現します。うまく活用することで、企業の競争力を強化し、戦略的なIT投資を促進させることができます。
導入前に知っておくべきAWS運用代行サービスの選定における4つのポイント
AWS運用代行サービスを導入する際には、複数の選定基準を考慮することが重要です。選定を誤ると、逆にトラブルや追加コストが発生するリスクがあります。ここでは、AWS運用代行サービスを選ぶ際に必ず確認すべきポイントを4つ紹介します。
ニーズに合わせた対応が可能か
AWS運用代行サービスを選ぶ際には、「企業の目標や要件にどれだけ対応できるか」が最も重要です。
企業ごとにAWSを利用する目的は異なり、コスト削減やセキュリティ強化、システムの可用性向上など、多様なニーズが存在します。そのため、まず自社のニーズを明確にし、それに対応できるサービスを慎重に選ぶ必要があります。
例えば、データ分析の高速化を目指す企業は、データパイプラインの最適化に強い運用代行サービスを選ぶべきです。また、セキュリティ強化が必要な企業は、最新のセキュリティトレンドに対応可能なAWS運用代行サービスを選ぶことが鍵となります。
さらに、企業の成長に伴う将来的なニーズや新技術の導入にも対応できる柔軟性を持つAWS運用代行サービスを選ぶことで、長期的な運用の成功を支援することができます。
エンジニアのスキルの高さ
AWS運用代行サービスを選ぶ際には、エンジニアのスキルの高さも非常に重要なポイントです。
AWSの豊富な機能と柔軟性に対応するためには、高度な技術的知識と経験が求められます。特に、複雑なアーキテクチャ設計やトラブルシューティング、セキュリティ対策などの分野では、エンジニアのスキルが運用の成功を左右します。
例えば、AWS認定資格を持つエンジニアが在籍しているかどうかは、技術力を評価する上での重要な指標となります。資格保持者は、最新のAWS技術やベストプラクティスに精通しているため、信頼性が高いです。
また、実際のプロジェクト経験も確認すべきポイントです。特に、企業の要件や求めるニーズに対応できるエンジニアがいるかどうかは、プロジェクトの成功に大きく影響します。
過去の導入実績や口コミ
過去の導入実績や口コミを確認することも、AWS運用代行サービスを選定する際の非常に重要な判断材料になります。
例えば、セキュリティ強化を目指す企業であれば、セキュリティ強化のプロジェクトに成功した実績を持つサービスを選ぶべきです。導入実績を確認することで、そのサービスが実際にどのような課題に対応し、どのようにニーズに応えたのかが明確になります。これにより、サービスの提供能力や信頼性をより正確に評価できるでしょう。
また、比較サイトに掲載されている口コミも有益な情報源です。これらは実際にサービスを利用した企業の声であり、サービスの実態やサポートの質を知る上でも貴重です。ポジティブな評価だけでなく、ネガティブなフィードバックも確認することで、サービスの強みや弱みを総合的に理解することができます。
適切な費用設定
AWS運用代行サービスを選定する際には、費用も重要なポイントです。しかし、運用代行サービスの費用は多岐にわたり、不明瞭な場合が多いため、まず複数の企業から相見積もりを取ることをお勧めします。これにより、各社の料金体系やサービス内容の違いを理解し、最適なプランを選ぶ手助けとなります。
例えば、基本的な運用サポートのみを提供するサービスの費用相場は月額2万円〜5万円程度ですが、監視サービスやレポーティング、証跡管理などの機能を追加する場合、月額料金は10万円〜40万円程度になることもあります。このように、利用するサービスやデータ量によって費用は大きく変動するため、事前に詳細な見積もりで確認することが不可欠です。
AWS運用代行サービスの探し方
ここまでAWS運用代行サービスの選定基準について紹介してきましたが、実際利用する際AWS運用代行サービスはどこで探したらよいのでしょうか。
ここでは、AWS運用代行サービスの探し方について紹介します。
検索サイトやイベントで探す
1つ目の方法は、「検索サイトやイベントで探す」です。
まず、自社が求める対応やサービス内容を検索サイトの検索窓に入力することで、ニーズに合ったAWS運用代行サービスを見つけることができます。これにより、具体的なサービスの比較や候補をリストアップしやすくなります。
さらに、AWSに関連するイベントやWebセミナーも定期的に開催されています。これらのイベントに参加することで、最新の運用トレンドや有益な情報を学びながら、最適なAWS運用代行サービスを見つける機会が得られるでしょう。特に、専門家との交流や、他社の導入事例を知ることで、実際の運用に役立つ情報を得られる可能性があります。
AWSパートナーネットワークから探す
2つ目の方法は、「AWSパートナーネットワーク(APN)から探す」です。
APNは、AWSが認定したパートナー企業が集まるネットワークで、AWSに関する専門的なサービスやソリューションを提供する企業が登録されています。APNを活用することで、信頼性の高いAWS運用代行サービスを見つけることができます。
APNに掲載されている企業は、AWSの厳しい認定基準をクリアしており、高い技術力と豊富な実績を持つ点が大きなメリットです。これにより、企業は安心してAWS運用を任せることができるでしょう。また、各企業の導入実績や提供されるサービスの内容も詳細に紹介されているため、サービス選定の際に非常に役立ちます。
緊急時に備え、一度確認しておくことで、自社のニーズに最適なパートナーを見つけやすくなるかもしれません。
AWSから紹介してもらう
3つ目の方法は、「AWSから紹介してもらう」です。これにより、企業のニーズに最適なパートナーを見つけることができます。
AWSは、企業が抱える特定の要件や課題に応じて、その分野に強みを持つAWS運用代行サービスを紹介してくれます。この方法を利用することで、信頼性の高いパートナーと連携し、AWS運用を安心して任せることが可能です。
例えば、AWSは企業のニーズを詳細にヒアリングし、その情報を基に最適なサービスプロバイダーを選定してくれるため、自社にとって最も適した運用代行サービスを見つけやすくなります。また、AWS自身が推薦するパートナーであるため、技術力や実績面でも安心感があり、サービスの質に対する不安が軽減されます。
この方法は、特に初めてAWSを導入する企業や、特定の技術分野で高度なサポートが必要な企業にとって非常に有効です。
おすすめなAWS運用代行サービス
出典: JIG-SAW OPS公式サイト
ここまでAWS運用代行サービスについて様々なことを紹介してきましたが、どこのAWS運用代行サービスを使ったらいいのか悩みますよね。
おすすめは、ずばり「JIG-SAW OPS」です。ここではJIG-SAW OPSがおすすめな理由を3つ紹介します。
自動監視システムと専任システムエンジニアの二重監視・保守体制
出典: JIG-SAW OPS公式サイト
JIG-SAW OPSでは、独自の自動監視システム「puzzle」を活用し、広範囲なマルチベンダー環境でも常時稼働状況を監視する体制を整えています。これに加えて、24時間365日の有人監視も実施しており、障害が発生した際には、専任のシステムエンジニアが迅速にログ調査やクラスタ構成の復旧をサポートします。
さらに、お客様と一体となって想定外のトラブルにも対応できるフルマネジメントプランも用意されています。これにより、万が一の際にも迅速なサービス復旧が可能となり、安心して運用を任せることができます。
AWSも含めた国内外20サービスとのマルチクラウド
JIG-SAW OPSでは、AWSに加えて、Google CloudやMicrosoft Azureなどの海外クラウド、さくらのクラウドやBIGLOBEクラウドホスティングなど、国内外20種類のクラウドサービスに対応しています。これにより、企業は複数のクラウド環境を一元的に管理し、最適な運用を実現することが可能です。
さらに、クラウド導入の経験がない企業に対しても、ニーズや要件を丁寧にヒアリングし、最適なクラウドサービスの選定をサポートしてくれます。これにより、企業は成長に合わせた柔軟なクラウド運用を実現し、効率的かつ効果的にITインフラを活用することができます。
お客様に合わせた4つのプラン
出典: JIG-SAW OPS公式サイト
JIG-SAW OPSでは、企業の利用方法や要望、予算に応じて、「アラート検知通知」「一次・二次対応」「運用・サーバ保守業務」などを組み合わせた4つのプランが設計されています。これにより、企業のリソースや将来設計、人材育成を考慮しながら、最適なプランを選定することが可能です。
また、JIG-SAW OPSの担当者と相談しながらプランを決めることができるため、各企業のニーズに合わせた柔軟なクラウド運用を実現することができます。これにより、企業は安心してクラウド運用を任せることができ、効率的な運用が期待できます。
まとめ
この記事では、AWS運用代行サービスについて選び方のポイントやおすすめのサービスについて紹介しました。
AWS運用代行サービスを選定する際には、企業のニーズに合った対応が可能かどうか、エンジニアのスキルの高さ、過去の導入実績や口コミ、そして費用の適切さなど、複数の重要なポイントを総合的に判断することが求められます。
JIG-SAW OPSを活用することで、企業のIT担当者やサーバ運用担当者の業務負荷の軽減や運用コスト削減につなげることができます。また、最短3日で24時間365日の有人監視体制を立ち上げることができるため、緊急でAWSの運用や導入が必要になった場合でも相談可能です。
AWS運用についてお悩みのことがありましたら、ぜひJIG-SAWまでお気軽にご相談ください。